正しいスキンケア

正しいスキンケア

化粧品を購入するとき、あなたはどのような判断基準で選んでいますか?
「CMに登場するモデルのような美しい肌になりたい」、「デパートの化粧品売り場で店員に勧め
られるままに」、「お友達が使ってよかったから」などの希薄な理由からではありませんか?

 

毎日の食材の買い物では、1円でも価格の安いお店を探し、安全性については生産地まで研究して
いるあなたが、なぜそのような単純な理由で高価な化粧品を購入してしまうのでしょう。しかも、
それらの化粧品が、肌に合わないなどの理由から使われなくなって、使いかけのビンが鏡の前に何
本も並んでいるというようなことになっていたら大変な損害です。

 

正しく、安全なお化粧をするために、化粧という概念そのものを見直すところからはじめ、正しいスキンケアに必要な知識を整理し、正しい化粧品の選び方、使い方を解説します。

 

そもそも、日本語でいうところの化粧とは、スキンケアとメイクァップという、元来目的も方法も異なった2つの行為を含んでいます。このうちメイクァップとは自分自身をいかに美しく見せるかという技術であり、製品そのものにかぶれるようなことさえなければ、皮膚科の医者が口出しすることではありません。

 

それに対して、いわゆる基礎化粧と呼ばれているスキンケアは、皮膚科診療と密接に関わるもので、実際に肌のトラブルに悩んでいる方にとっては治療の一部といってもいいものです。医師は、必ず患者さんの疾患を診断し、状態について評価をしてから、治療を行います。

 

当たり前のことですが、誰にでも、どんな病気にも効く治療はないわけで、正しい診断、評価なくして、適切な治療などありえないのです。スキンケアもそれは同じです。お友達がよいと勧める化粧品が肌の性質の異なるあなたにもぴったり合うなどということはありえないのです。まず、自分自身の肌の性質を知りましょう。

 

そのためには、さまざまな肌のタイプのこと、皮膚のしくみやはたらきのこと、皮膚の新陳代謝のことなどについての正しい理解が必要です。また、季節の変化、紫外線、生活習慣、ストレス、食事、睡眠などが肌に与える影響についても正しく理解する必要があります。

 

スキンケアの本来の目的は保湿することによってお肌を守ることです。つまり、皮膚本来の役割である外界からのバリア機能を維持、回復することです。少しでも肌荒れがあるような状態では守ることに徹するのです。
そして、肌の状態がよくなってから、つまり、「守り」が十分に整ってから、「攻め」に転じるのです。

 

「攻め」とは化粧品のなかでも積極的に効能に近いものを謳ったいわゆる機能性化粧品を用いて、自身の肌の性質を変えていこうとするものです。

 

つまり、「色を自くしたい」、「にきびをよくしたい」、「肌に張りを持たせたい」、「毛穴を目立たなくしたい」といった、より素肌を美しくすることを目的としたスキンケアです。「攻め」のスキンケアを上手にトラブルなく行うためには、目的をはっきりさせて、化粧品を選択します。

 

正しく選択するためには、化粧品の成分に関する知識も不可欠です。機能性化粧品の代表的成分を知り、それがどういう作用を有し、どうやって肌を変えていくのかをおおまかに理解するのです。そうすれば、化粧品選びで迷うことはもうなくなります。また、使用したときに生じるトラブルも予想することができ、より安全に使用することができます。